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最初に「何故プレゼンをするのか」という目的をはっきりさせる

 

自社医薬品の説明会をする時に、漠然とスライドを作成していないでしょうか。その結果「この長期のデータも入れておこう、あっ急性期のデータも入れておこうか、維持期のデータも重要だよね」となってしまい、結局何が言いたいのか分からないスライド構成になってしまいます。

 

自社医薬品の有効性をたくさん訴求したいという気持ちはわかります。しかし「何故このプレゼンを行うのか」という目的を具体的に決定しなければ、聴講者に何も伝わらない抽象的なプレゼンになってしまいます。そうならない為にも、まずは目的(ゴール)を決めてからスライド作成を行ってください

 

では、説明会の目的を「急性期から処方してもらう」ことにしたとします。しかし、これでもまだ不十分です。急性期と一言で言っても様々な患者さんがいます。救急車で運ばれてくるような患者さんのことでしょうか。それとも、外来で少し症状が悪化してきたので入院することになった患者さんのことでしょうか。初発で外来に来た患者さんも含むのでしょうか。医師にイメージしてもらいやすいように、具体的に急性期の定義を示す必要があります。

 

ここでは、初発で外来に来た患者さんを急性期と定義することにします。すると、急性期から処方してもらう為にはどのようなデータが必要か見えてきます。

 

この場合、入院患者さんが対象となっている試験は省いた方が良いことになります。また、外来の患者さんが多くエントリーしている試験を選んだ方が良いですし、再発よりも初発の患者さんの割合が多い試験の方が好ましいでしょう。

 

目的に沿った完璧なデータは少ないと思いますが、出来るだけそれに近づける必要があります。すると、自然とスライドも限定されてきますので「あのスライドも…このスライドも…」という事態は防げます。また「何を伝えたいのか」という目的が明確になってくる為、聴講者も「こういうことが言いたいのだな」と分かりやすくなります

 

後は肉付けです。今回の説明会の目的は「急性期(初発で外来に来た患者さん)から処方してもらう」ことです。実際に初発で外来に来た患者さんに処方してもらわなければ、説明会は失敗ということになります。「どうすれば行動を起こしてもらえるのだろうか」ということを考えて、スライドの肉付けを行っていきます。

 

例えば、患者さんの話をじっくり聞いて処方を決定する医師に説明会を実施するとします。ならば、患者さんの声が反映されているアンケート結果が響くかもしれませんし、患者さんの主観的評価が含まれている試験を示すと良いかもしれません。

 

データだけの話ではありません。例えば、自社医薬品は副作用の少ない薬だから、初発で外来に来た患者さんに処方してほしいということを訴求するとします。

 

その時に「私が初めて○○という病気にかかった時の話です。症状は確かに良くなりますが、○○という副作用で苦しんだ経験があります。だから副作用の少ない薬が良いのです」という、自分が初発で外来に訪れた時のような具体例があると、相手に伝わりやすくなります。特に自験例は感情が入りやすいので説得力も増します。その結果、医師も処方してみようかなという気持ちになりやすくなります。

 

もちろん無理やり嘘をついてまで具体例を作る必要はありません。あくまでも具体例は方法の一つです。友達の話を挙げてみても良いですし、他の医師から教えてもらった話をしてみるのも効果的です。

 

このように、まずは具体的に「なぜこのプレゼンを行うのか」という目的を決定するところから始まります。その後、目的を意識しながらスライドを選択していきます。データだけではインパクトがどうしても弱くなってしまうので、具体例等々を加えて肉付けを行ってください。

 

最終目的は「行動(処方や採用)を起こさせること」です。データを理解させることではありません。「どうしたら行動を起こしてもらえるのか」という視点を決して忘れないでください。

 

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