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伝わりやすい説明を行う為に必要なこと

 

コピーライティングは、自分の表情やしぐさ、声のトーン等々のツールを使って伝えることが出来ません。文章だけで伝えたいことをしっかり伝えなければならないのです。これは思っている以上に難しいことです。

 

私もこのように記事を書いていますので、その難しさを痛感しています。あなたはどう感じておられるか分かりませんが、私なりに分かりやすく伝わりやすい様に頑張って書いています。ちなみに、この記事を書き終わるまでに1時間以上かかっています。

 

文章だけで何かを伝えるということは、それほど難しいことなのです。よって、コピーライティングには伝わりやすい文章の書き方というものが存在します。

 

1.難しい表現は避ける
2.伝えたいことは表現を変えて何度も繰り返す

 

の2点が伝わりやすい文章を書くコツだと言われています。

 

MRでもこれは大切な考え方です。「そんなことは知っている」と思われるかもしれませんが、意外と実践しようと思うと難しいものです。私は文章を書く時よりも会話の時に、上記の2点は「基本中の基本」として意識しています。

 

まずは、難しい表現は避けるという考え方はどういうものか説明します。例えば、胃食道逆流症のことをGERDと略します。消化器専門医であれば略語でも分かると思いますが、一般内科ではGERDと言われても分からない医師もいます。

 

医師は分かっていなくても「GERDって何?」と聞き返してくるケースは少ないです。GERD自体分かっていない医師に「GERDの患者さんに対する有効性が…」と話をしても全く頭に入りません。よって「胃食道逆流症の患者さんに対する有効性が…」と難しい表現を避けて話す必要があるのです。

 

他にも肝硬変の進行具合を分類分けしたChild-Pugh分類というものがあります。「この試験の対象患者さんはChild-Pugh分類でGrade Bの患者さんです…」と話し始めても、イメージ出来ていない医師もたくさんいます。

 

Child-Pugh分類の具体的な表を見せながら「この試験はGrade Bの患者さんが対象ですので、これぐらいの患者さんが対象となっています」と分かりやすい様に示した方が理解を得やすくなります。

 

わざわざ上記のように、難しい表現を避けて分かりやすい表現で伝えると、医師から「そんなことは分かっている!」と怒られないか心配だと思われるかもしれません。しかし、私は上記のような伝え方をしていますが、今まで怒られたことは一度もありません。

 

逆にChild-Pugh軍類のような表を見せながら話していた時に「これぐらいの患者さんだったら、あの患者さんがそうかな」とイメージしてもらいやすくなります。またお互いに患者さんのイメージを共有出来るので、ディスカッションも円滑に進んでいきます。

 

次に、伝えたいことは表現を変えて何度も繰り返すという考え方を説明します。例えば、この記事においてもお伝えしたいことは何度も繰り返し入力しています。ディテールにおいても、自分が伝えたいことは1回だけではなく最低でも2回は繰り返すことをお勧めします。2回繰り返すタイミングは、ディテールを開始した最初と最後の2回です。

 

最初に「本日お伝えしたいことは○○です」と結論を言います。
次に「その根拠ですが…」と根拠となるエビデンス等を提示します。
最後に「これらの理由から○○ということをお伝えしたいのです」と締めくくります。

 

これだけでも最低2回繰り返すことが出来ます。面談時間が長く、ディスカッションが出来るようであれば、言葉を変えて何でも伝えます。

 

例えば、他剤との相互作用が少ない点を繰り返し訴求するとします。患者さんベースの話になったとすると「高齢者の患者さんであれば、合併症がある患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか。他の薬の血中濃度が上がったり下がったりすることを気にする必要がなくなると、○○先生も少しは気が楽になりませんか」と訴求します。これは「相互作用が少ない」を「血中濃度が上がったり下がったりすることを気にする必要がない」に言葉を変えて訴求しているのです。

 

面談時間の長さによって繰り返せる回数は変わってきますが、1回の面談で多くて3〜4回は繰り返せます。面談時間が短くても、最初と最後に伝えることで2回は繰り返せます。

 

難しい表現を避けて、伝えたいことは何度も繰り返す。この方法は慣れていなければ言葉が回りくどくなったり、逆に何を言っているのか分からなくなったりすることがあります。練習を重ねてスムーズに出来るようになれば、ディテールだけではなくコミュニケーション全般で役に立ちます。

 

医師でも同僚や後輩でも「○○(あなたの名前)の説明は分かりやすい!」と言ってもらえたら嬉しいものです。「難しい表現を分かりやすく翻訳する事」「伝えたいことは何度も伝えること」を意識してコミュニケーションのスキルも実績とともに上昇させていきましょう。

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